集合住宅に適した立体駐車場

集合住宅で立体駐車場を使う場合は維持の観点から自走式が適しているとされます。収容台数では機械式が優れていますが集合住宅で使用する際には様々なデメリットがあり、その影響が無視できるものではないからです。まず、集合住宅で機械式の立体駐車場を使う場合は平面に設置された各スペースに3台程度が縦に収容される形式が多いですが、これは通路も必要になるので自走式と比べて格段に収容台数が増えるわけではありません。また、機械であるため故障すると複数の車が入出庫できなくなります。

これを防ぐためにメンテナンスが必要なので維持費がかかり、それでも故障をなくすことはできないので不便です。法定耐用年数も短く、これを過ぎても即座に建て直す必要はありませんが、老朽化した機械を無理に使い続ければ年々故障の発生頻度が高くなるのでそのままにするのは現実的ではなく、15年から20年程度が維持できる目安になります。車の利用者が減って空きができてもメンテナンスをなくすことができず、利用料金の徴収額が減っても支出が変わらないので管理費を食い潰すことも大きな問題です。自走式の立体駐車場であればメンテナンス費用が少ないので利用者が減っても影響はほとんどなく、耐用年数も機械式の3倍程度はあり、維持しやすいので長期的に使う集合住宅に適しています。

そのため、スペースの関係で設置ができない状況でないのであれば自走式を導入した方が良いでしょう。

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